皆さんはじめまして!編集部のIです。
ついに野田彩子先生の新連載『ダブル』の連載がスタートしました!!
読者のみなさんの中には、演劇にあまり馴染みがない方もいるかと思います。
もちろん、演劇用語が分からなくても『ダブル』は楽しめますが、演劇の基礎知識があると、より理解が深まります。
ということで、参考までに作中で作中で使われている演劇用語をまとめてみました!
基礎中の基礎なので、演劇の心得がある方には参考ならないかもしれませんが……。
それでは、用語解説です。
ウィリアム・シェイクスピア
16世紀末から17世紀にかけて活躍したイギリスの詩人、劇作家。
400年以上も前の作家でありながら、その作品がいまだに世界中で上演されるほどの人気を誇り、演劇、文学、映画に多大な影響を与えた史上最大の劇作家です!
近年、日本では蜷川幸雄さんが演出を務め、シェイクスピア作品全37作を上演した『彩の国シェイクスピア・シリーズ』が有名です。
『ダブル』ではこちらの舞台で翻訳を担当された松岡和子さん訳の『シェイクスピア全集15 お気に召すまま』(ちくま文庫)を使用しています。
多家良と友仁が演じた物語、ぜひご一読下さい。
一幕(いちまく)
ストーリーを区切る単位。
シーンが変わる際、舞台美術を動かすのでそれが客席から見えないように幕を下ろす為「幕(まく)」と呼ばれています。
(実際は演出によって幕を使わずに転換することもあるそうです)
演出
役者の演技や照明、音響、舞台美術などを、舞台上でどのように見せるのかを決めていく作業です。
演出をする人を演出家と呼びます。
稽古
本番前の練習。
演出家が役者に演出をつけながら作品を創り上げていきます。
舞台作品は映画やドラマと違ってカットすることができないため、
上演中、ノンストップで演じ続けなければなりません。
そのため、台詞、動き、細かい表情やニュアンス、立ち位置、タイミングなど、役者はもちろんのこと、全スッタフで共有しておく必要があります。
代役
『ダブル』の劇中で描かれるのは稽古期間中の俳優に別の仕事(主に映像系の仕事)が入った時に変わりに稽古に入る俳優です。
アンダースタディ、アンダーという呼ばれ方もあります。
アンダースタディはもともと役者が怪我や病気で降板した時、代わりに演じられるように準備をしている人のことを指す言葉でしたが、最近では、代わり稽古にだけ参加するひともこう呼ばれることが多いそうです。
初日乾杯
公演初日の舞台の終演後、関係者で行なう打ち上げ。
劇場のロビーや近くの居酒屋で行われることが多いようです。
出場
役者が出てくるべき場面・場所のこと。
板
舞台のこと。
昔、劇場の舞台が板張りだったことに由来するそうです。
「板」だけで使われることは少なく、「板付き」(作品スタート時に俳優が舞台に立った状態でいること)などの使われ方をします。
以上です!
2話以降も専門用語がでてきたら解説していこうと思います。
さあ、これをふまえて『ダブル』を読みましょう!
すでに読んだ方はもう一度!
こちらからどうぞ↓